”自然栽培の野菜”って聞いたことある?

<<この記事は広告を含みます>>
General
この記事は約4分で読めます。

この記事では、”自然栽培の野菜”がどんなものかを解説します。

また、この記事は『Natural Food 自然の野菜は腐らない』(著:河名秀郎、出版:朝日出版社)を参考にしています。

スポンサーリンク

”自然栽培”ってなに?

自然栽培の畑。除草剤を撒かないので雑草があり、なかなか壮観。

まず始めに、そもそも”自然栽培”って何か、あなたは聞いたことがありますでしょうか?

おそらく、ないですよね。これまでは僕もそうでした。

人によって定義が異なっている場合もありますが、僕が人に説明する時は、自然栽培とは、「農薬や肥料を一切使わず、”自然界の力”と”野菜本来の生長する力”によって作物を作る農業方法」と言います。

また、自然栽培全国普及会という団体によると、以下のような定義だそうです。

「自然栽培」とは自然の力をいかんなく引きだす永続的かつ体系的な農業方式の呼称です。肥料・農薬には頼らず植物と土の本来持つ力を引き出す農業です。

自然栽培は、一切の肥料・農薬を使用しません。「自然栽培」の定義は自然界を教師にして、自然から学び、自然を尊びながら自然に添っていく。そして大自然の法則を田畑に応用するという農法です。

農家は膨大な年月を費やして、土づくり、タネづくりを行います。いわば“土からもタネからも逃げない“、そして、肥料や農薬に頼ることなく大自然の潜在能力を田畑に発揮すること、植物の本来の生き方に向き合うこと、これをもって「自然栽培」と呼んでいます。

自然栽培全国普及会:http://www.jnhfa.com/about_farming/index.html

ここで言う肥料とは、一般的なイメージのある「化学肥料」だけではなく、動物のフンなどから作る「動物性肥料」の他、米ぬかや野菜の生ゴミなどから作る「植物性肥料」も指します。

つまり、「野菜の生長において、一切、人が手助けしない」農法であると言えます。(これには、農薬を撒いて虫を退治する、という行動も含みます。)

一方で、人が何を頑張るかというと、”野菜が元気に生長できる環境作り”です。

それが、土作りであったり、雑草の管理、水はけを良くする溝作り、夏場であれば日差し避けの環境整備などです。

とにかく、「野菜に自分で育ってもらう」農法で育った野菜が、自然栽培の野菜ということになります。

ちなみに、自然栽培の類義語にはいくつかありますが、思想や中身は若干違えど、ほぼ同じものを指している、と僕は認識しています。(実際の農家さんはもっと厳密に区別していそうですが、消費者である僕には大きく違いがわからない、というレベルです。)

  • 自然農
  • 自然農法
  • 不耕起栽培etc…
スポンサーリンク

いわゆる”オーガニック”とは違うの?

ここで少し詳しい方であれば、”有機野菜”や”オーガニック野菜”なんて言葉も聞いたことがあるかもしれません。

これらと自然栽培はどう違うのでしょうか?

違いとしては、以下のような整理になります。

自然栽培

  • 公式な機関での認証はない
  • 薬に当たるものは、農薬として一切使用しない(お酢などを虫除けで撒く場合はある)
  • 生長を早める、野菜を大きくする意図での肥料は使用しない
  • 使用する品種は日本固有の”在来種”固定種とも言う)などを使うことが多い
  • 収穫量を上げるには時間がかかり、商売を成り立たせるのはなかなか難しい

有機、オーガニック

  • 国としての認証(有機JAS)がある
  • 使用可能な農薬があり、完全に無農薬を指すものではない
  • 肥料は動物性、植物性のものなど、制限なく使用する(化学肥料は使用しない)
  • 使用する品種は、深くこだわらない
  • 収穫量などもある程度見込めるため、比較的、商業に向いている

なんとなく、ご理解いただけたでしょうか?

ざっくり誤解を恐れずに言うと、有機栽培よりもこだわっているのが自然栽培、と覚えていただくのが良いかな、と思います。

ちなみに、”有機”と”オーガニック”の違いは、表現だけで同じものを指しています。日本語か英語か、みたいな感じですね。(人によってニュアンスが違うこともあるかもしれませんが。)

スポンサーリンク

自然栽培の何がいいの?

自然栽培についてご理解いただいたところで、気になるのは、「普通の野菜と何が違うのか?」ですよね。

もちろん、データや明確な証拠によって自然栽培の方が優れている、という話は、現時点ではできません。

しかし、僕が自然栽培の野菜を食べる中で感じたり、自然栽培の野菜を取り扱っている方の話から総合して、良さをお伝えできることがあると思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました