この記事では、ちょっとツッコみたくなってしまう薬について、まとめ形式でご紹介したいな、と思っています。
ぜひ、この記事を読むことで、薬についてちょっと興味を持ってもらえたら嬉しいです。
なお、この記事は、
- 健康な方にも薬がどういうものか知ってもらいたい
- 今、薬を服用している方にも、副作用のリスクがあることを知ってもらいたい
という意図です。
決して、今病気で苦しんでいる方を悪く言ったり、非難したい訳では全くありません。
あらかじめ、ご了承ください。
アレルギー性疾患治療剤:ディレグラ
まず初めは、アレルギー性鼻炎などの際に処方される、「ディレグラ」という薬についてです。
この薬のツッコみポイントは、ずばり”真逆の副作用”です。
こちらの画像をご覧ください。薬の”添付文書”(=トリセツのようなもの)から持ってきた製薬メーカー公式の情報です。
精神神経系の「頻度不明」の欄に、「眠気」と「不眠」「悪夢」「睡眠障害」とあります。
いや、どっち!
(人によって出る症状が違う、とかいう正論はなしでお願いします。)
しかも悪夢って副作用なんだ!
僕は、これを製薬メーカー時代の同期に教わり、薬と人間の身体の仕組みに面白さを感じました。
抗精神病薬:アルプラゾラム
お次は、抗精神病薬です。
アルプラゾラムという薬なのですが、「効果を発揮する症状」と「副作用」が同じような内容になってます。
不安や睡眠障害を良くするためにこの薬を飲んでいるのに、副作用で不眠になってしまう、、、
なんだか食い違ってますね。
本当に薬の効果があるのか、どうやって判断するのでしょうか、、、
育毛剤:ミノキシジル
今までは薬の怖い面の話だったので、ここはプラスのお話です。
育毛剤の成分である”ミノキシジル”についてなのですが、これは薬の名前ではなく「成分」です。
(1番有名なのは”リアップ”でしょうか?テレビでもCMをしているアレです。)
これの何が面白いか、というと、上記のリンクにもある通り、【元々、育毛剤として開発された薬ではなく、たまたま副作用で毛が生えたので、育毛剤として開発し直した】という点です。
元は高血圧の治療の薬として開発されていたのですが、開発途中で、薬を飲んだ被験者に“毛が生える”という副作用が出たことが、この成分が見直されるきっかけになったそうです。
そもそも論ですが、【副作用】という言葉の本当の意味をご存知でしょうか。
僕の言葉で説明すると、副作用とは、「その成分を摂取することで、主として得られる効果”以外のすべての効果”」のことです。
https://www.jshp.or.jp/banner/oldpdf/p50-9.pdf
なので、いわゆる”効果”(専門用語で言うと適応症)より、副作用が多いのは当たり前なんですね。
しかも、その副作用は受ける人によってプラスだったりマイナスだったりしますよね。
脱毛をしている方にとっては「毛が生える」という副作用はマイナスですが、薄毛に悩んでいる方にとっては、プラスに働くと思います。(腕や足など、頭以外の毛が濃くなってしまったら、それはそれで困るかもしれませんが。)
ぜひ、薬を飲むときは、一度どんな副作用がありそうか?ということもちょっとだけ気にすると、セルフマネジメントに役立つのではないかな、と思います。
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