今回は、【誰もあなたの健康を気遣ってはいない】という事をテーマに、今の日本の食文化と食品マーケティングについて考えてみたいと思います。
また、文字数が多すぎるため、この記事も前後編でお送りします。後編はこちら。↓
はじめに〜企業のマーケティングにハマっていないか?〜
早速ですが、あなたは”自分で”食べたいものを選んでいるでしょうか?
もちろん、ご自身の意志でその時に食べたいものを選んでいる、という回答をされることが多いと思います。
テレビの番組を見て、CMを見て、ネットの記事で特集されている情報を見て、”これが食べたい”と思うケースは日々あると思います。
しかし、その”食べたい”という意志は、誰かに操作されたものではないでしょうか?
操作というとちょっと陰謀論めいているかもしれませんが、僕が言いたいのはそういうことではなく、今回のテーマでもある事です。
また、あなたが求めている訳ではないのに、食品の中に不必要に添加物などが入れられていたりしませんでしょうか?
つまり、
企業や飲食店に、「買いたい」と思わされて本当は必要ではないのに買わされている
かもしれない、という事です。
どういう事か、企業のマーケティングの考え方を踏まえて、解説していきますね。
企業が「作った物を売りたい」という視点
まず第一に、食に限らずですが、マーケティングの考え方として”作った物を売る”という考え方と、”市場で求められているものを提供する”という考え方があります。
(詳しい解説は他の方に譲りますが、ご参考までに→プロダクトアウト、マーケットインについてのリンク※J-marketing.net マーケティング用語集 プロダクトアウト、マーケットイン)
つまり具体的に言うと、
「自分たちが作ることが出来た物を広告などを使って認知してもらい、販売していく」という手法
と、
「消費者が”欲しい”と思っているものを作って販売する」手法
ということになります。
今の日本で多く見られるのはどちらでしょうか?
僕は、こと加工品に関しては、ほとんどの場合、前者のいわゆる”プロダクトアウト”型のものだと思っています。
①甘い物
例えば、現代人は糖分が圧倒的に過多だと言われていますが、人間は生きる上でこれだけの糖分が本当に必要なのでしょうか?
実際に調べてみると、とあるアンケートにおいて、日本人の推奨される1日あたりの糖質量に比べ、42%の人が糖質摂取量目安を超えていたそうです。(アンケートの実施日、および参照している糖質摂取量目安は少し古いですが、ご参考までに)
※以下の記事では「糖質」と表現されていますが、正確には【炭水化物】です。厚労省は、炭水化物の摂取目安は示していますが、糖質についての言及はないと思われます。ただ、炭水化物の中に”糖質”も含まれており、もう1つの炭水化物である食物繊維はカロリー計算などに大きく影響しないそうなので、内容に大きな変化はないと思います。
また、砂糖などに代表される【糖質】(こちらは本来の意味での糖質です。)は、WHOによると、1日あたり25gが目安のようです。↓
WHOは国際団体なので、直感的に日本人より糖質を多く摂っていそうな欧米人なども含めてこの数字と計算されているはずですが、だとすると日本人はこの数値よりも少なければいけないのではないでしょうか?
改めてお伺いしますが、このような甘いものは本当にあなたにとって必要なのでしょうか?
必要な理由がきちんと説明できますか??
※糖質や糖分、などの切り分けについての参考ー糖質や糖分などの違いについて ロッテ MediPalette
”コラーゲンたっぷり”の食べ物
他の例で言うと、「コラーゲン」なんかもよくマーケティングに利用されるのではないでしょうか。
”食べると肌がきれいになる”と言われる、アレです。
話を聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれませんが、このコラーゲンは
- 食べ物として食べても胃で分解されるので、口から摂っても意味ない派
- サプリとかなら口から摂っても一部は肌に届くので、意味ある派
がいます。
でも、一般的には「コラーゲン入り!お肌ぷるぷる!」みたいなウリ文句で商品やレストランのメニューが作られることって多いですよね?
これも「実際の効果はどれくらいかわからないが、なんとなくそんな気がする」というレベルでも、「でもまぁやらないよりはマシか」という感情を利用されているのではないでしょうか。
ちなみに、参考リンクとして上記を貼っていますが、上記は後者の”意味ある派”の人の意見です。
でも、聞く相手が間違ってますよね。だって、
コラーゲンのサプリを売りたい【ファンケル】の人に話を聞いたら、当然「意味あります!」
と言うに決まっているのですから。
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