FIREを目指すなら知っておきたい治療費の仕組み

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・経済的自由を阻む病気についての知識
Gerd AltmannによるPixabayからの画像
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この記事では、「守る力」としての1項目として、人間であればほぼ100%お世話になるであろう、病気の治療費について解説します。

あなたは健康をどれくらい大切だと思っていますか?

僕は、健康こそが蓄財において何よりも優先すべきものだと考えています。

なぜそう考えるのか、健康と蓄財がどう繋がるのか、気になった方はぜひこの先も読み進めてください。

きっと、読み終わった瞬間から行動基準が変わり、今日からの生活が蓄財のベース作りになります。

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僕たちが払う治療費は、医療の診療報酬という枠組みで決定される

Photo by Pixabay: https://www.pexels.com/photo/black-calculator-near-ballpoint-pen-on-white-printed-paper-53621/

僕たちが病院(クリニック)で支払ういわゆる”治療費”は、どのように決定されるのでしょうか?

そもそも、窓口に行くまでいくらかかるか分からないのが医療ですが、この仕組みも微妙ですよね。

前提のところから解説します。

なお、入院と外来(通院)では制度の仕組みがかなり異なるので、今回は外来(通院)のケースを解説します。

僕たちが支払う治療費は診療報酬の計算によって決まる

日本医師会のHPも参考にしながら解説します。

なるほど診療報酬!|国民のみなさまへ|日本医師会
私の払っている医療費ってどうなってるの?なるほど診療報酬! 日本医師会は適正な医療費の中で国民が安心、納得できる過不足ない医療の提供を目指していきます。

「治療費がいくらになるか」は「かかった病院がどのように”診療報酬”を算定するか」という問題とイコールです。

言葉を詳しく説明すると、

診療報酬とは?

どのような医療行為を行ったか、を保険者(健康保険組合など)に申告し、報酬を請求する制度のこと

難しい処置や疾患の診察、手術などだとその金額(点数)は高くなる

算定とは?

計算すること

何をしたか、を整理して、保険者に請求すること

医療行為の1つ1つに金額(点数:1点=10円で計算する)が定められており、「何をしたか」によってそれを積み上げていくのが、医療費の仕組みです。

つまり、検査などが多くなればなるほど、診療報酬が高くなる、という訳です。

お医者さんだけでなく、薬剤師さん側の調剤報酬もある

治療費を支払う相手は、お医者さんだけではありません。

薬をもらう薬局にも、同じように報酬体系が存在し、それは「調剤報酬」と言います。

令和4年度調剤報酬改定等に関する資料 |日本薬剤師会
「令和4年度調剤報酬改定等に関する資料」についてご紹介しています。

仕組み自体は、「何をしたか」などで積み上がっていく方式なので、診療報酬と考え方は同じです。

問題は、医療(医科)と薬局(薬科)は別の組織なので、それぞれ自分の説明しかしないことです。

ネットの記事などだと「医療費だけを計算した内容」を取り上げるような記事は多いですが、僕たちとしては、薬局に行った際にもお金を支払う必要があります。

つまり、僕たちとしては、「お医者さんと薬剤師さん、どちらにもお金を払わないといけない」という点を見落としがちになる、ということを気をつけなければいけません。(院内処方、というクリニックで薬をもらえるところも存在しますが、かなり少なくなってきています。)

実際に僕たちが払う治療費は、診療/調剤報酬の1〜3割

病院が算定した診療報酬が、全額僕たち一般の人々に請求される訳ではありません。

日本人は全員、”国民皆保険制度”という制度に自動的に加入しています。(そして余談ですが、基本的には、自動的にその制度のためのお金を前もって払っています。これが、サラリーマンだと給料から勝手に引かれる”健康保険料”、自営業などだと”国民健康保険料”です。)

これに入っているおかげで、窓口での支払いが基本的に「算定された診療報酬」の3割、高齢者の方などは1割で済みます。(2022年10月から、高齢者の負担が2割に上がるようですが。)

仮に保険証を忘れてしまうと、後で返してもらえますが、その場では一旦10割まるまる支払わなければいけません

10万円の支払いが必要なものが、3万円で済むのは、とてもありがたいですよね。(改めて言いますが、無料で3万円にしてくれているのではなく、給料から保険料を常に引かれ続けているので、絶対に得することはありません。)

治療費の計算の具体例

具体的に、自分が支払う治療費はどのような計算をするのでしょうか。

イメージとしては、以下のようなものです。健康な方にもわかりやすく、「風邪」で薬をもらいに行った場合を想定します。(かかりつけ医なしの初診、3割負担と設定。2022年現在の点数で計算。)

クリニックで支払う治療費

  • 初診料:288点
  • 処方せん料:68点
  • その他検査費:検査の個数、どのような検査か、による
  • その他加算:時間外・休日加算、小児加算、妊産婦加算など

1番シンプルな計算は、初診料:288点+処方せん料:68点=356点(=3560円)

この診療報酬のうち、3割が自分で払う金額なので、3560円✕0.3=1,068円となります。

ただ、これで終わりではないですよね?

今のままだと、クリニックに行ってお医者さんと話し、「薬出しておきますねー」と言われただけの状態です。

風邪の時にあなたが欲しいのは、お医者さんからの言葉ではなく、薬なのではないでしょうか?

なので、薬局に薬をもらいに行かないといけません。

薬局で支払う金額は、ざっくり以下の通りです。

薬局で支払う治療費

  • 調剤技術料
    • 調剤基本料:9点〜42点
      • 後発医薬品調剤体制加算:21点〜30点
    • 薬剤調製料:10点〜190点
    • 調剤管理料:4点〜60点
  • 薬学管理料→状況に応じて異なる
    • (服薬管理指導料:45点〜59点)
    • (かかりつけ薬剤師指導料:76点)
    • (吸入薬指導加算:30点)※吸入薬の場合
  • 薬剤料→状況に応じて大きく異なる

正確に書こうとするともっと細かいのですが、とにかく「算定できるもの」が多い、とご認識ください。

具体的な数字の計算としては、一般的なクリニックの前にある薬局(いわゆる門前薬局)だと、

調剤基本料2(26点)+後発医薬品調剤体制加算1(21点)+薬剤調製料(内服)(24点)+調剤管理料(7日分)(4点)+服薬管理指導料(45点)+薬剤料(500円と仮定)あたりだと仮定しましょう。

合計すると170点となりますので、日本円換算で1700円、3割負担では1700円✕0.3=510円です。

クリニックと薬局に支払う金額を見ると、意外と小さくはないですよね。

交通費なども含めたら2,000円くらいになってしまいますね。

生活習慣病などは、もっと高くなりますし、一生続きますよね

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