この記事では、【健康であることって当たり前なのかな?】ということについて書いていきたいと思います。
健康であることは当たり前か?
将来の夢(成し遂げたいこと)や、やりたいことなどを考える人も多いと思います。もちろん、そんな大きな話でなくとも、「来年は海外旅行に行きたい」とか「仕事のこのプロジェクトを成功させたい」「明日はラーメンが食べたい」など、”未来の事”を考えるのは、人間として生きる上で当たり前だと思います。
しかし、未来の事を考える上で、当たり前すぎて多くの人に見過ごされていることがあります。
それは、
その時まで健康でいられるのか
ということです。
人間には、問題を単純化して考える傾向があるので、未来の事を考える前提として”その時まで健康かどうか”を考えることがないのも、当たり前だと思っています。(こういう事を言い出すと、「地球が滅亡しないか」みたいな話も考えないといけなくなりますよね。)
ただ、事実として、「もっと健康に意識を向ければよかった」という意見は、死ぬ間際でもよく聞かれることなのだそうです。
「死ぬ瞬間の5つの後悔」は、
「自分に正直な人生を生きればよかった」「働きすぎなければよかった」「思い切って自分の気持ちを伝えればよかった」「友人と連絡を取り続ければよかった」「幸せをあきらめなければよかった」
である。
ダイアモンド・オンラインー死の直前、人が最も多く後悔する5つのこと
僕は、当たり前だと思われている【健康】に意識を向けなかったために、後悔に繋がっているケースも多々あるのではないか、と思っています。
- ようやく責任の大きい仕事やマネジメントの仕事を任せてもらえるようになったのに、糖尿病が悪化してしまい、思うように働けず、不完全燃焼になってしまい、その役職から外される。
- 子供の成人を見届けられる、と疑いすらしなかったが、突如がんであることが発覚し、子供の成人前にこの世を旅立つ。
- せっかくFIREのための生活を若い頃から続けてきたが、食費を削ったために健康を害し、その金融資産がほぼ病気の治療でしか使うタイミングがない。
- 健康状態が悪くて旅行に行けない、塩分制限があり外食をしても全力で食事を楽しめないなど、自分が満足のいくお金の使い方ができない。
例として少し極端なものを上げたのは承知の上です。(現在、該当の状況になっている方を非難したい訳ではまったくありません。)
ですが、上記のことは誰にとっても起きる可能性があり、同時に”誰も自分には起こらない”と考えていることでもあると思います。
事実として、最新の患者調査(厚生労働省)より、国民の健康状態について分析(日本生活習慣病予防協会)によると、調査対象者のうち、65〜74歳の高血圧疾患の有病率は27.16%、脂質異常症は8.11%、2型糖尿病は7.36%だそうです。
あなたはこの30%、8%や7%に入らない、と断言できるほど、今健康に気を使っていますか?
なぜ健康は見過ごされるのか?
ここで、少しだけ、健康に気を使うことについて、それっぽい事を書いてみたいと思います。
こちらは、マズローの5段階ピラミッドです。(ご存知の方も多いかと思います。)
ざっくり説明すると、このピラミッドは人間の欲求を表したもので、下から順番に満たしていくように人間の欲求は湧き上がってくる、そのための行動を人間は取る、という事を示した図です。詳しい説明は、調べるとたくさん出てくるので、他サイト様にお任せします。
僕がこのピラミッドを持ってきた理由は、
この中で、”意識的”に安全欲求を満たす事が1番大事なのではないか?
という事を主張するためです。
もちろん、そもそもはピラミッド型の図なので、1番上が1番高い目標という事になり、下位の欲求が満たされると自然に上位の欲求に意識が向く、という形になるのだと思います。
しかし、逆に言うと、下の方が揺らいでしまうと上まで不安定になってしまう、と言えます。例えば、以下のようなピラミッドだと、すごく不安定なのをお分かり頂けますよね?
イメージとして、階層の大きさで、欲求の大きさを表せると思ったので、上記のような図にしています。(マズローは階層の大きさで欲望の大きさを表現してはいないと思いますが、僕の自己解釈です。)
- 食べるものなどには困っていない(=お腹が空いたら食べるものがある、というような状況)ので満たされている、キレイなピラミッドに形が近い状態
- 風雨をしのげる住む家もあり、健康状態も問題ない( ので、当たり前過ぎて”欲求”としては小さい)
- どこかのグループに所属していたい、という気持ちが強い(ので、安全欲求よりも厚くて大きい)
- 認められたい、という気持ちが強い(厚くて大きい)
- 一方で、自分が何がしたいか、イマイチわかっていない(ので、1番小さい)
という状況を表しています。
特に、安全欲求は【当たり前】だと思われる傾向が強いかもしれません。
- ほとんどの人が、(どのくらい豪華かは置いておいて)屋根付きの家に住んで、暑い寒い、雨風をしのげる、寝ている時に誰かに攻撃されない家を持っている(借りている)
- →「公園ではなくて、屋根がある家で生活したい」というような”欲求”を持っている人はほとんどいない
- いきなり銃で撃たれることもほぼなく、生活環境も外国ほど危なくはない
- →外を歩いていて攻撃される、物を盗られるかもしれない、と思いながら生活することはかなり稀
- 一方で、人間関係に関する安全欲求は、わりと必要なケースは多いかもしれない。。。(職場、学校、家庭の環境が自分にとって心地よくない、等)
- 特に若い人は、人生に関わるほどの疾患を持っていることは珍しく、歳をとっても同じ環境(=病気も何もなく、思い通りに身体が動かせる)が続くと当たり前に考えている
- →当たり前すぎて”健康になりたい”という欲求を感じない
ですがこれは、【将来健康を損なうかもしれない】というイメージがないから起こることなのではないでしょうか?
僕は、このイメージを持って頂きたくて、【病気になったらどうなるの?】というシリーズも目下執筆中です。
日本は、幸いにも公的保険が手厚く、もしも病気になっても金銭的に極端に困ることはないかもしれません。しかし、その治療にかかる【時間】に対しては、何の保険もないし、補填もできないのです。
ぜひ、もうすでに「やりたいこと」「なりたい自分」がはっきりしている方は、少しでも自分の健康に意識を向けてみてください。
健康が揺らぐということは、その上位にある「組織・集団に属したい」「みんなからすごいと言われたい」「理想の自分になりたい」という想いを根底から覆してしまいます。
つまり、人間としての自己肯定感が揺らいでしまう、ということです。
自分を信じられなくなった時が、人生で1番つらい時期なのではないでしょうか。
「何か症状が出たら薬を飲めばいいや」ではなく、自分の身体は自分で守る、というセルフマネジメントの意識がとても大切です。
自分の健康を自分で管理する、という点では、自炊もオススメです。
また、現在の自分の健康状態について知りたい場合は、年1回の健康診断を待つのではなく、もう少し詳しいことが分かる、自腹の健診が有効です。お金出したらやる気になりますしね。
これからも、少しでも健康に近づく手段(方法)をまとめたり、病気になったときのリスクについて発信を続けていきたいと思います。
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