高血圧と診断されたらどんな生活になる??(前編)

<<この記事は広告を含みます>>
・経済的自由を阻む病気についての知識
この記事は約6分で読めます。

僕が医療業界でサラリーマンとして仕事を始めて以降、様々な疾患(病気、ではなくこちらの単語を本当は使いたい)について勉強してきましたが、【実際になったらどうなる】という情報がぜんぜん見当たらない、と思ってきました。

きちんとした組織のホームページで記載されているような情報は、基本的に【この病気はこんなことが起こります】【この病気はこれが原因です】【こんな対策をしましょう】という、あまり現実感のない教科書的な情報がほとんどです。

高血圧|病気について|循環器病について知る|患者の皆様へ|国立循環器病研究センター 病院
大阪吹田の国立循環器病研究センター病院は、心筋梗塞、脳卒中、高血圧、不整脈、糖尿病、心臓病、心臓手術、心臓血管外科、脳動脈流、心臓カテーテルなどの細やかな医療を実践します。

国立循環器病研究センター 高血圧

これでは、「こういう風になったらヤバいな」「ならないように気をつけよう」とは、思えないのではないでしょうか?少なくとも、僕は「どうしてこの疾患になってはいけないのか」ということが理解できませんでした。

なので、僕は集められる情報をもとに、

疾患(特に生活習慣病)になったらどう困るのか?

の情報を発信したい、と考えました。

この記事では、高血圧について、「高血圧とは?改めて何だっけ?」「高血圧になったらどんな生活が待ってる?」「高血圧になったときにかかるお金は?」などを書いていきます。

※僕は主に自分の食生活などが原因でなる生活習慣病にフォーカスしており、他の疾患が原因で起こるもの(特に、先天性の疾患起因など)についての言及はしておりません。ご了承ください。

なお、文字数が多すぎるので、前後編でお送りします。後編はこちら。↓

高血圧と診断されたらどんな生活になる??(後編)
高血圧になったときの日常生活のイメージや、実際にかかる通院費などのイメージを載せています。生活習慣病は思ったよりも身近にあり、日々その方向に進んでいるんだ、と気付いてもらえると嬉しいです。
スポンサーリンク

高血圧とは?改めて何だっけ?

ここの項目は、誤解なく記載するために、権威ある方々の情報を主に記載させていただきます。

高血圧というのは、血圧が高いという病態です。たまたま測った血圧が高いときには血圧が高いといえますが「高血圧症」とは言い切れません。高血圧症とは、くり返して測っても血圧が正常より高い場合をいいます。くり返しの測定で診察室血圧で最高血圧が140mmHg以上、あるいは、最低血圧が90mmHg以上であれば、高血圧と診断されます。

↑ 国立循環器病研究センター 高血圧

高血圧症は、血圧が高すぎる状態を続ける病気です。血圧とは、心臓から送り出された血液が動脈の血管壁の内側を押す力です。

高血圧症をそのままにしていると、心筋梗塞や脳卒中、腎臓病といった重大な病気を招きます。しかし、高血圧という状態だけでは自覚症状に乏しく、一般に、病気であると認識することがなかなかできません。

高血圧症が「サイレント・キラー(沈黙の殺し屋)」と呼ばれるゆえんです。ただし、ほとんどの高血圧症は、生活習慣を見直すことで改善できます。

↑ ニューハート・ワタナベ国際病院 高血圧症

高血圧症、とクリニックなどで診断がつく基準は、”治療ガイドライン”というもので決まっているのですが、だいたい最高血圧が140mmHg以上、あるいは、最低血圧が90mmHg以上であれば、高血圧だと言われます。

ただ、これもガイドラインの変更によって、「去年までは140だったけど、今年からは120から高血圧ということになりました」ということもある、ということです。

原因としても、かなり知られていることかと思いますが、塩分の多い食事、肥満、飲酒、喫煙などがあげられます。

なんだか、普通に生活してるだけで高血圧になってしまいそうですよね、、、

スポンサーリンク

高血圧になったらどんな生活が待ってる?

本当にお話ししたいのはここからです。

実際に高血圧になったら、どんな生活が待っているのでしょうか?人によって、ライフスタイルの差はあるかと思いますが、あくまでご参考としてお読みください。

高血圧と診断されるまで

おそらく、現代の日本において、身体に特別な問題がないにも関わらず、かかりつけ医を持っていて定期的に血液検査をしている、という方は、かなり少ないのではないでしょうか?

ですので、以下のような流れがほとんどなのでは、と思います。(細かいきっかけの部分は人によると思いますが)

自作の図です。内容も自分で考えました。

(周りの人だけではなく)自分も高血圧っぽいことを認識する(左のブロック)

実際に健康診断の結果などから”そうかもしれない”、と知る(真ん中のブロック)

そのままにしておくとヤバそうだな、と感じる(真ん中の下部分)

実際に重い腰をあげ、とりあえずクリニックに「自分はどうなのか」聞きに行ってみる(右のブロック)

「食事を見直してくださいね」とか、「このままだと薬を飲まないといけなくなりますよ」などと言われ、それでも改善しない場合は薬物治療へ(右の下部分)

という流れで、定期的な通院が始まるのでは、と思います。

高血圧の治療について

高血圧の治療は、

  • 食事、運動療法
  • 薬物治療

の主に2つに分けられます。まず始まるのは食事、運動療法です。まあ、「療法」と言いながら、実際は「塩分を控えましょう」「外食を控えましょう」「お酒は控えめにしましょう」「タバコは止めましょう」「有酸素運動しましょう」などの内容になると思いますが。

むしろ、それ以上のこと(栄養バランスや具体的な食事の献立の内容、具体的なエクササイズの種類など)を教えてくれる先生が、いわゆる【よい先生】なのではないでしょうか。1つの判断としてぜひ。

一方で、薬物治療については、様々な種類の薬があり、一概に「コレ!」と言えるものがありません。もちろん、先生の好みだったりお考え、実際の症状や年齢などで、同じ高血圧でも人によって飲んでいる薬が違う、ということも往々にして起こります。

主な治療薬の種類はこんな感じです。

  • カルシウム拮抗
  • アンジオテンシンⅡ受容体拮抗(ARB)
  • アンジオテンシン変換酵素阻害(ACE阻害
  • 利尿
  • β遮断
  • α遮断
  • αβ遮断
  • 配合剤

なぜこんなにあるのかと言うと、薬の種類によって、作用する場所(=効果を発揮する対象)が異なっています。

例)

  • カルシウム拮抗薬→血管(を広げる)
  • アンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACE阻害薬)→アンジオテンシンという体内物質(を働かなくさせる)
  • 利尿薬→腎臓の中の尿細管(に作用して、尿から塩分を出す)
  • さらに、それぞれの薬のなかで、複数個の薬剤が、様々な製薬メーカーから発売されています。

    例えば、アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)を例に取ると、

    • ブロプレス(カンデサルタン)→武田薬品
    • ディオバン(バルサルタン)→ノバルティスファーマ
    • ミカルディス(テルミサルタン)→日本ベーリンガーインゲルハイム

    ※()内は一般名といい、先頭の名前が通常、僕らが聞く製品名です。

    などがあります。

    これだけあると、自分が今、どんな薬を飲んでいて、副作用がどんなものが起きる可能性があるのか、把握するのも一苦労ですよね、、、

    ※先生もプロとはいえ、どんな薬があるか、覚えるのが大変だと思います。。。

    しかも、1つの薬で数値が良くならない場合、複数種類の薬を組み合わせることも珍しくありません。

    なので、1つの疾患に対して、2個、3個の薬を飲まなければいけない、ということもザラにあります。

    一旦ここまで。続きは後編にてどうぞ。↓

    高血圧と診断されたらどんな生活になる??(後編)
    高血圧になったときの日常生活のイメージや、実際にかかる通院費などのイメージを載せています。生活習慣病は思ったよりも身近にあり、日々その方向に進んでいるんだ、と気付いてもらえると嬉しいです。

    コメント

    タイトルとURLをコピーしました