この記事では、普段薬は病気を治さない、と主張する僕が、それでも医療介入が必要な状況について、解説しようと思います。
この記事の価値は、
- あなたと同じ目線で、客観的に医療の必要性を判断している
- →医師は医療が収益源なので、検査を勧めたり薬を飲ませるのは当然
- トンデモ医療に偏りすぎない
- 医療業界で仕事をしているため、ある程度の説得力がない代替医療は信用していない
ということです。
この記事は、以下のような悩みを持つ方々の参考になると考えています。
- 薬を飲もうか迷っている
- 薬を飲み続けているが、良くならない
- 将来に備えて健康でいる習慣を身につけたい
- 医療を詳しく知るきっかけが欲しい
医療も代替医療も盲目的に頼りすぎてはいけない
まず初めにですが、何事もバランスが重要です。
僕はこのサイトで、健康に関しては「食事を意識することの重要性」を繰り返し主張しています。
なぜなら、現代人が一般的にかかる病気は、基本的に食生活の乱れが原因になっていると考えるからです。
身体は時間を経ることにどんどん衰えて行くのに、臓器に負担をかけるような生活をずっと続けていれば、どこかに不具合が生じるのは当たり前、と言えるのではないでしょうか。
学生の頃と違って、もはや30代40代は、”心は若くても身体は衰えていく”ということを認識するべきだと思っています。(ただ、若い気持ちでいること自体は、身体にとって大事ですね。)
しかし一方で、食事を変えれば全ての病気が治る、というような”トンデモ極論”を言うつもりは全くありません。
むしろ製薬メーカーや医療系ITベンチャーで働いている身としては、全く根拠や機序が不明な代替医療も薬と同じように信用できません。
なので、僕のサイトを読み、僕のことを「医療を毛嫌いして代替医療に傾倒している人間」だと思っている方は、この記事を読んでいただき、僕の考えを知っていただけると幸いです。
線引きのヒントは【何が原因で、どうしたら原因を解決できるか】です。
医療が必要なケースその① 〜怪我や脳卒中などの救急医療〜
おそらくイメージしやすく、100人の方に聞いたら100人がその通り、と答えるのではないでしょうか。
交通事故などの大きな怪我や、脳卒中など1秒が生死を分けるような重大な状況においては、患者さんにのんきに野菜を食べさせている場合ではないですよね?
怪我人に葉っぱを食べさせて傷が治るのはゲームの世界だけです。
僕はこういった医療まで否定をするつもりはありませんし、むしろこういう状況に備えて、軽度なのに救急車が呼ばれるような事態は1つでも少なくしなければならないと思っています。
医療が必要なケースその②〜骨折などの外傷〜
その1とも似ていますが、こちらはもう少し状況が軽い場合です。
腕や足を骨折してしまったなどの外傷があるケースも医療の介入が必要だと考えています。
なぜなら、骨折などはそのまま放置して治癒すると、折れた形のまま治ろうとするので、人間として不自然な状態になるからです。
なので、ギプスで固定をしたり、そもそも骨があらぬ方向に曲がっている場合などは、手術で治してあげないといけないと思います。
医療が必要なケースその③〜遺伝子の欠損などで正常な機能が失われている場合〜
生まれつきであれ、その後の生活の影響であれ、身体の機能が正常に作用していない場合も医療介入をすべきだと考えています。
自然派の人間の主たる主張は、「人間本来の持っている機能を活かせば、薬などがなくても病気は治る」というものです。
僕自身もこういった考えを持っています。
しかしながら、ここで重要な前提は、人間が本来持っている機能が正常に作用しない場合はどうか、という点です。
例えば、どんなに栄養のあるものを食べたところで、体内に吸収する能力が失われていては意味がありません。
この場合は、生きるために点滴などで直接体内に栄養を入れなければならないでしょう。
栄養以外にも、身体にある物質を代謝する機能がない場合は、薬などで補ってあげる必要があると考えています。(1型糖尿病のインスリン注射などが当てはまります。)
むやみに全てのケースの医療を否定するのは、トンデモだと言わざるを得ません。
コメント