『「安い食べ物」には何かがある』を要約してみた

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・本要約
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今回は、『「安い食べ物」には何かがある』(著:南清貴、出版:三笠書房)を要約します。

この本は、1つの食品について詳しく記載されているというよりも、世の中に出回っている様々な食品についての参考知識が記載されているようなイメージです。

僕もこの本を読んで【なぜこの食べ物はこの値段で提供できるのか?】ということを考えなければいけないと気づかされました。

自分も食について意識を向けるまでは”食べ物は安い方が良い”とか、”節約するなら食費から”と思っていましたが、それは自分の人生にとっても、とても危険な考えだと知りました。

この本のためになるポイントや特に取り上げたい章、また、皆さんにご興味を持ってもらえそうな部分などを要約したいと思います。

それでは行きましょう!

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本書の構成

本書は前書きと10章からなる内容で構成されています。

また巻末には索引があり、本書に記載されている食品を逆引きできるようになっています。

そして各章は食品の特徴ごとにまとめられており、例えば添加物が多く含まれている食品、調味料、輸入されている食べ物、などの分類で各章で取り上げられています。

それぞれの食品に対する解説は多くても5,6ページくらいなので、どの章から読んでも読みやすく、また初心者には非常にわかりやすい本になっています。

本書のポイント

ここでは特に本書に記載されている内容で是非皆さんにも知ってもらいたい、かつこの本に興味を持ってもらえそうなポイントを独断で3つ挙げさせていただきます。

レトルトカレーやカップラーメンの正体

皆さんはカップラーメンやレトルトカレーは好きですか?

僕もこの生活を意識するまではめちゃくちゃ多用していました。笑

(ある時引っ越しして、IH の家になってからIH の火のつけ方が分からず、家でお湯を沸かすことができずレトルトカレーやカップラーメンすら作れなくなったのは秘密です。)

しかし、これらの食品がなぜ100円前後で買えるのかということを考えたことがありますでしょうか?

その理由がこの節には書かれています。

その正体は、「たんぱく加水分解物」「酵母エキス」と言われる食材、そして食品添加物です。

前者の2つが何かというのを簡単に解説すると、原材料としては食品ですが、そこに薬品や化学物質を合わせることで作られる調味料のようなものです。

原材料が一応食品のため、今の国の基準では食品添加物ではなく食材として扱われています

ただ、この原材料になっているものも、動物の食べられない部分や大型の魚の残骸、コーンや大豆の搾りかすなど、普通の人であれば食べないような物が材料になっているそうです。

(ちょっとここについては信頼できそうな情報が見当たらず。しかし、「本書の記載も事実か分からない」という視点と、「メーカーに都合の悪いことが、信頼できる情報として個人がネットで調べられる訳ない」という両面ありますね、、、)

これに塩酸を加えたり、水酸化ナトリウムなどを加えることで完成するのがたんぱく加水分解物となっています。

また、酵母エキスというものは、以下のようにして作られると記載があります。

遺伝子組み換えで作られている酵母が原材料で、その酵母にサトウキビかすやアンモニア混合物をエサとして与えることで、酵母が体内でアミノ酸を作り始めます。次にビールを作った後の廃液に、残ったビール酵母を薬品で死滅させ、先の酵母を加え酵素や酸を加えて製品化しています。

こういったものを使用しているにも関わらず、法律的には【食品】というカテゴリーに入るため、粗悪な原材料でコストを下げて味をごまかしているとしても、「無添加」という表示で販売できてしまうのです。

よく考えて欲しいのですが、100円前後の食べ物で作られている身体で、本当に「人生100年時代」を幸せにまっとうできるでしょうか?

なぜハムやソーセージが豚肉そのものより安い?

次にご紹介したいのは、ハムやソーセージについてです。

スーパーに行かれる方はちょっと思い返していただきたいのですが、豚肉を加工して作られるはずのハムが豚肉そのものより安いのはなぜでしょうか?

本来であれば豚肉の原材料費と、加工するための手間が加わるので、豚肉より高くないとおかしい計算だと思います。

このトリックは増量剤、防腐剤、接着剤、香料、着色料といった食品添加物の力によるものです。

また、これらの食品添加物の中でも”発色剤”と言う、ハムの色を着色するための添加物は、胃の中で化学反応が起き発がん物質が作られることが明らかになっています

この食品添加物の問題だけでなく、肉そのものの信頼性という問題もあります。

2007年の北海道で発生した食肉偽装事件では、豚肉が混ぜられたひき肉を牛肉として販売されていました。

安くなければ売れない、という今の時代によって、コストダウンをいろいろと考えるメーカー側の心理はわからないでもないですが、結局その努力は、消費者である僕たちの健康を犠牲にして成り立っています。

なぜ冷凍食品がいつも2割引きで売られているのか?

次は、冷凍食品についてです。

現代の日本において、冷凍食品はかかせないですよね。僕も自立するまでは、実家で冷凍食品に大変お世話になっていました。

中学生、高校生でも簡単に自分の分の食事が用意できるだけでなく、忙しい主婦(主夫)の大きな味方でもある冷凍食品がこの節のテーマです。

冷凍食品が大変好まれている理由として、以下のようなメリットがあるかと思います。

  • 1品用意する手間が、電子レンジを使うだけで短縮できる。かつ、電子レンジにかけながら他の事もできるため、作業効率が圧倒的に良くなる
  • 安い。野菜などの具材を買い集めるより、圧倒的に安い
  • どこのスーパーやコンビニでも売っていて、簡単に手に入る

ですが、この冷凍食品も悲しいことに「将来、どんな健康上の反動が来るか」という観点においては、少し注意が必要なものになっています。

本書で取り上げられている冷凍食品の注意点は、以下の通りです。

  • 冷凍食品は事実上、中国産がほとんど。
  • 冷凍食品に使われている野菜も、中国を始めとする外国産がほとんど。
  • ”冷凍”で保存ができるにも関わらず、保存料としての添加物が大量に使用されている。
    • →特に、「加工デンプン」という添加物が大量に含まれている。
      • →これは天然のデンプン(白米とかに入っているアレ)とは異なり、発ガン性も疑われている。EUなどでは使用が制限されている。
      • 加工デンプンはプロピレンオキシド(酸化プロピレン)という、キッチンのスポンジなどにも使われる”ポリウレタン”の原材料となる化学物質に、「ブドウ糖」を結合させることで作られる。
      • 「加工デンプン」という単語には、添加物である「安定剤」や「増粘剤」をまとめて「加工デンプン」と表現して良い、というルールになっており、少量・1種類しか使われていないのか、大量・多種類使われているのか判別がつかない。(参考リンク:加工デンプンについて

便利さやお値段のお手軽さから、”使わない”という選択肢がなかなか取りづらい冷凍食品かと思いますが、今何かの症状でお悩みの方はぜひ、こういった所から【その症状の原因になるかもしれないもの】を生活の中から少なくすると、症状が軽くなる場合もあるかもしれません。(間違いなく、原因になりそうなものを食べ続けている時は、どんなに薬で抑え込んでも症状が出続けますからね。)

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まとめ

この記事では、本書中にたくさん取り上げられている食品のうちのほんの一部しか紹介できませんでしたが、網羅的な「ふーん、そうなんだー」という感触を掴む上では非常に良い本なのではないかな、と感じました。

Amazonのレビューでは辛口なコメントも見受けられましたが、僕は概ね理解できる内容でしたし、知っている知識ともそこまで矛盾しない内容が多かったです。(これは僕の勉強不足もあるかもしれませんが、、、)

ただ、確かに「どんな情報を元にしてこの本を書いたのか」という情報のソースはあった方がよいと思いました。誰が言っているかわからないと、その情報の信用性も担保されないですからね。これは僕の自戒も込めて、ですが。

ぜひ、皆さんも「今、自分が口に入れようとしているものが何か」「自分が何を材料として「生命活動を維持しているか」を少し、意識してみてください。

銀座や西麻布の”値段が高い店”で出てくる食べものが「良いもの」なのではなく、農薬や肥料(厳密には有機肥料も)を使わずに、丁寧に大地の力で育てられた”自然栽培”の野菜や、そういったものを材料として作られた食べものが、「本当の良いもの」だと僕は考えています。

ぜひ、「良いもの」を取り入れて、出来る限り元気に過ごし、自分がやりたい事をやりきれる人生にしましょう!!

目指すは、みんなが健康になって医療費が減り僕の、そしてみんなの手取りが増えること!!

最後までお読み頂き、ありがとうございました!もしこの記事が何かの参考になれば、他の人にもシェアして頂けると嬉しいです!

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