フィト(ファイト)ケミカルまとめ【随時更新】

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ビオチン

日本食品標準成分表2010改訂版において新たに収載された、新しく発見された成分

皮膚炎予防因子として期待されている

幼児のアトピー性皮膚炎などに効果があるという報告もある

皮膚や粘膜の栄養機能性があるとして、機能性栄養食品としても用いられる

通常の食事でビオチンが欠乏することはないが、生卵白を長期間にわたって多量摂取すると、卵白の糖タンパク質が強く結合して、欠乏症が起こる可能性がある

(多く)含まれるもの:野菜類小麦などの多くの穀類

ビタミンK

ビタミンKの供給源は2つあるが、そのうちビタミン K2(メナキノン)は腸内細菌でも合成される

体内で必要とする量の大半は腸内細菌で作られる

食物からの摂取量は約20%程度

出血時の血液凝固作用があり、術後や新生児の出血予防に使われる

骨折のリスクを減らし、骨粗しょう症の予防に役立つ

多く含まれるもの:緑茶、しそ、ほうれん草、納豆

ピリドキシン、ピリドキサール、ピリドキサール(ビタミンB6)

3種類が相互に転換できる、この3種の総称がビタミンB6

主な役割は、

  • タンパク質、脂質、炭水化物の代謝の補酵素
  • 神経伝達物質の生理活性アミンの代謝の補酵素
  • ホルモン調節因子

として働いている

不足するとタンパク質合成が低下し、疲れやすく、食欲不振、抗体が減少、感染症を起こしやすくなる

また、脳の神経伝達物質のセロトニン、ドーパミン、GABAを作るために不可欠な重要なビタミン

多く含まれるもの:にんにく、玄米、ごま、落花生、大豆、ピスタチオ、ひまわりの種

フィセチン

記憶力を改善し、アルツハイマー病の発症を予防する可能性がある

多く含まれるもの:いちご

フィチン酸

多く含まれるもの:大豆玄米

フィロキノン(ビタミンK1)

ビタミンK

フェラル酸

多く含まれるもの:コーヒー

フェルラ酸

強力な抗酸化作用があり、発がん予防が期待されていたり、アルツハイマー病の認知症を改善する

強力な抗酸化作用ゆえに、食品において、酸化防止剤として抹茶の退色防止やバナナの黒変防止、グリーンピースの色調保持などの用途で使用されている

多く含まれるもの:米ぬか、玄米、コーヒー、ピーナッツ

ピラジン

血流をよくする作用があると言われており、血液中の老廃物を除去して血栓を防ぎ、動硬化や心筋梗塞を予防する効果が期待されている

また、ほうじ茶に含まれているピラジンに鎮静効果があるのでないかといわれている(リンク

多く含まれるもの:ピーマンの種・わた、ほうじ茶、トマト、セロリ、味噌、しょう油、納豆

フコイダン

海藻などのぬめりの主成分

ナチュラルキラー細胞の活性を高める

また、抗腫瘍作用や、高濃度でがん細胞を直接死滅させる効果などが報告されている

抗アレルギー作用や抗炎症作用もある

多く含まれるもの:わかめ、もずく、めかぶ、ひじき、海苔、昆布

フコキサンチン

ベータカロテンよりも強い抗酸化作用で、がんの予防やがん細胞の増殖を抑える働きをする

多く含まれるもの:ひじき、ワカメ、海苔、昆布

プトレシン

ポリアミン

プロアントシアニジン

抗炎症作用、抗アレルギー作用がある

クランベリーに含まれるAタイプは尿路感染症を予防する

多く含まれるもの:クランベリー、りんご、ぶどうの種、ブルーベリー、プラム、いちご、あずき

β(ベータ)カロテン

日光紫外線による皮膚や、目の網膜に影響する一重項酸素の消去に有効

組織の酸化ストレスを消去する抗酸化作用や免疫作用もある

多く含まれるもの:にんじん、かぼちゃ、ほうれん草などの緑黄色野菜

β(ベータ)クリプトキサンチン(β-CRP)

みかんを食べ過ぎると皮膚が黄色くなるのは、このフィトケミカルのせい

活性酸素の消去能や、活性酸素の一つである一酸化窒素の産生を抑制する

がん抑制遺伝子を活性化して、皮膚がんや大腸がん、肝臓がんなどの発現抑制効果がある

老化による視力低下防止を予防する

血中半減期が1〜2ヶ月と長いため、体内に蓄積され、効果が長期間持続する

多く含まれるもの:温州みかん、ポンカン、パパイヤ、柿、赤ピーマン、桃、とうもろこし、唐辛子、のり

β(ベータ)グルカン

不溶性食物繊維の1つ

キノコの細胞壁を構成する主成分

ナチュラルキラー細胞、貪食細胞、樹状細胞の活性を高める

多く含まれるもの:しいたけ、舞茸、なめこ、エリンギ、しめじ、ひらたけ、キクラゲ

ヘスペリジン

柑橘類の皮の内側の白い部分や、筋の部分に多く含まれている

抗アレルギー作用がある

また、抗ウイルス作用で風邪を予防する

多く含まれるもの:温州みかん、ゆず、すだち、かぼす、レモン

ポリアミン

複数の物質の総称(スペルミン、スペルミジン、プトレシンなどが人間の体内には存在するプロレス)

老化に伴う組織変化の進行を抑制する、と関心が高まっている

抗加齢効果がある

細胞分裂や、タンパク質合成に関与している

加齢とともに減少する

多く含まれるもの:大豆、納豆、豆腐、きのこ類、とうもろこし、ピーマン、オレンジ、鶏レバー、鮭の白子、チーズ、ヨーグルト

ポリフェノール

お茶に含まれているカテキンやぶどうなどに含まれるアントシアニンなどの総称

それぞれの成分が特有の機能を持つ

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