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フィト(ファイト)ケミカルまとめ【随時更新】
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か行
カテキン(タンニン)
渋み成分で、エピガロカテキン、エピカテキン、カテキンを総称してカテキンと言っている
一般にはタンニンと呼ばれている
血中コレステロールの低下、虫歯予防、口臭防止、腸内環境の正常化、体脂肪を気にする人に効果が認められている
脂質の燃焼を高めてエネルギー消費を高める
その殺菌作用により、食中毒予防だけでなく、抗生物質が効きにくい細菌や、コレラ菌、インフルエンザウイルスなどの繁殖を抑制する
抗酸化能も高く、がんリスク低減、血圧上昇抑制、血糖上昇抑制、抗炎症なども動物実験や一部臨床試験、疫学調査などで証明されている
多く含まれるもの:緑茶、煎茶、番茶、ほうじ茶、小豆、ココア
カフェ酸
コーヒーを焙煎するとクロロゲン酸から生成される
抗アレルギー作用がある
多く含まれるもの:コーヒー
カプサイシン(辛味成分)
体内に入ったカプサイシンは胃で吸収され血液を介して脳に運ばれ中枢神経を刺激し副腎から分泌されるアドレナリンを活発にさせて発汗を促進する
これにより運動した時と同じように熱エネルギーが発生するので肝臓や筋肉内のグリコーゲン分解が促進され内臓脂肪が消費できる
また殺菌・健胃効果もある
食欲増進、免疫機能の向上、ダイエット効果、保温効果などの効能が期待されている
一般的には神経興奮作用、体熱産生・熱放散作用、発汗作用、減塩効果、抗酸化作用、抗菌作用など、非常に多彩な作用を有することが判明している
多く含まれるもの:唐辛子、ししとう
カプサンチン(辛くない成分)
善玉コレステロールと言われている、HDLコレステロールの血中濃度を上昇させる作用がある
抗酸化作用が強く、リコペンと同程度の強さと言われている
発がん抑制作用が実験で認められている
心臓病、動脈硬化症など生活習慣病の予防と、脂質合成抑制作用があることから、肥満防止にも効果があることが期待されている
多く含まれるもの:赤いパプリカ
カルノシン酸
記憶力の改善、脳虚血による神経細胞死を予防する
多く含まれるもの:ローズマリー、セージ
GABA(ギャバ)(γ-アミノ酪酸)
脳内神経伝達物質で、心を安定・平穏にする働きをするが、野菜や果物から摂取したGABAは脳に直接作用しない
上記の効果が得られるのは、体内で合成された場合のみ
体外から摂取したものの効果は、血圧調整作用による高血圧予防など
多く含まれるもの:なす、トマト、じゃがいも、かぼちゃ、かぶ、しいたけ、発芽米、なすなどのぬか漬け、キムチなどの発酵食品、ぶどう
グリフォラン
貪食細胞、Tリンパ球などの免疫細胞を介して免疫力を高め、抗がん作用を発揮する
多く含まれるもの:舞茸
クルクミン
腸管で抗酸化物質テトラヒドロクルクミンというビタミンEを上回る、強い抗酸化作用を持つ物質に変化する
強力な抗炎症作用がある他、活性酸素やフリーラジカルを無毒化する作用、肝臓の解毒酵素を活性化する作用がある
血清コレステロールを低下させる作用がある
多く含まれるもの:ウコン(ターメリック)
グルタチオン
グルタミン酸、システイン、グリシンで構成されており、体内でも合成されている
酸化還元反応に関与し、酸化ストレスを解消する抗酸化物質
加齢とともに体内のグルタチオンは減少する
肝臓の解毒機構に関与して、強い解毒作用を持っている
老化の原因である過酸化脂質の抑制効果も期待されている他、放射線障害予防効果などもあると言われている
多く含まれるもの:レバー、肉類、小麦胚芽、パン酵母、キウイ、アボカド、アスパラガス
クロロゲン酸
抗酸化作用のほか、コレステロールを減らす効果などが知られている
多く含まれるもの:コーヒー、じゃがいも、さつまいも、ナス、ゴボウ、プルーン
クロロフィル
植物や海藻の葉緑素
太陽エネルギーを吸収し、光合成を行うための成分
人体では血液浄化、体臭・口臭の除去、殺菌作用が認められている
また、小腸・大腸に付着した沈殿物の解毒効果が期待されている
多く含まれるもの:ほうれん草、小松菜、ニラ、パセリ、ブロッコリー、わかめ、焼き海苔
ケルセチン
LDLコレステロールの酸化を防ぎ、動脈硬化の予防、血行促進に効果があるとされている
血中の抗酸化活性を増加させるなど、抗酸化力も注目されている
関節の炎症の軽減や、骨密度の減少を抑制するなどの効果、また肝機能強化作用による解毒作用も期待されている
多く含まれるもの:玉ねぎの皮、ケール、キャベツ、春菊、ブロッコリー、ほうれん草、モロヘイヤ、りんご
ケンペロール
抗酸化作用、抗炎症作用、抗がん作用などが確認されている
他にも骨粗鬆症を予防する働きもある
多く含まれるもの:ニラ、赤玉ねぎ、ブロッコリーキャベツ、ケール、エンダイブ