今回はマインドセット的なお話です。
以前似たような記事も書いているのですが、今回は未来の話ではなく「現在」に焦点を絞っています。
将来のことなんかより、今生きるのが精一杯
上記の記事で、将来、健康を維持できるかどうかは「現在の生活習慣や選択」による、そしてもし身体を壊してしまったら2度と元に戻せない可能性がある、という話をしました。
だから、「今」行動を変えるべきなのではないか?と言いたかったのです。
でも自分で言っておきながらですが、”起きてもいない将来のこと”を考えて「今」行動を変えるのって、正直ちょっと難しいですよね。。。
もしかしたら、【何もしなくても健康に寿命をまっとうできるかもしれない】、という可能性も、もちろんある訳です。
もっと細かいことを言うと、未来よりも今の方を優先してしまうのは【人間として当たり前】という研究があります。最近流行りの行動経済学です。
「今」を基準に考えると?
しかし、未来を基準にするのではなく、「今」に目を向けるとどうでしょうか?
小さなことでも、人生に関わるような重大なことでも、「今」”あれは失敗だったな”と思っていることや、もしくはまさに今日”失敗してしまった”ことってありませんか?
もう1歩、踏み込みます。
今日失敗した(もしくは、今までずっと失敗と感じ続けている)ことは、「今日の自分」のせいなのでしょうか?
具体例としては、以下のようなものです。
- 学校の宿題を忘れて、先生に怒られた
- 仕事で取引先を怒らせてしまい、上司に怒られた
- 仕事のプレゼンや商談がうまくいかなかった
- 朝寝坊して電車に乗り遅れ、遅刻した
- 思うように昇給/昇格しない、年収があげられない
- 体に不調があって、なんとなくつらい
僕は違うと思います。
ちょっと抽象的な話になりますが、今失敗したこと(怒られたことも含む)は、厳密に言うと「今」のあなたのせいではありません。
10年前だろうが、1年前だろうが、1か月前だろうが、1日前だろうが、たとえ1秒前だったとしても、全て【過去のあなたがとった行動】が原因で失敗しているのです。
今日のあなたが朝寝坊したのは、「今日のあなたが起きられなかった」のではなく、【昨日のあなたが夜更かしをしたから】というニュアンスです。
別の例えでいえば、今日のあなたがプレゼンで失敗したのは、昨日までのあなたが準備不足だったからかもしれません。
いまいち実感が湧かない方向けに、逆に今やっていることを怒られる(=失敗になる)と言う例も挙げてみましょう。
- 深夜に友達と部屋で大騒ぎしていて、隣の家の人や家族に怒られる
- 電車で大音量でイヤホンで音楽を聴いていて、周りの乗客に注意される
- 道路や建物の通路で道を塞いで歩いていて、「どいて下さい」と注意される
- 仕事をしていたら上司に「こっちの方が大事だろう」と言われ、別の仕事を指示される
もちろん、どちらに分類するべきかわからないものも世の中にはありますが、なんとなくイメージは伝わりましたでしょうか?
(例えば、バーベキューをしていてゴミを散らかし、散らかしていることを怒られるのは過去のせい。でも、まだそこでバーベキューをしている最中に怒られたなら「ゴミを散らかしながらバーベキューをしている」という状況になり、”今やっていることを怒られる”の方に入りますね。)
今回僕が取り上げたいのは、前者についてです。
”今やっていることを怒られる”、ということについては、その場で軌道修正ができるからです。(とはいえ失敗になったという事実は変わらないかもしれませんが。)
しかし、【過去に選択した結果】を、「今」変えることはできません。
できるのは、マイナスが大きくならないようにすることか、むしろそれを挽回してプラスにするように努力することです。(これはこれで大事な世渡りの方法かもしれませんが。)
しかし、プラスに出来るような状況も限られますよね?
例えば、健康については特に別の記事でも記載していますが、プラスにしようがない場合もあります。
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