この記事は、自分の健康に自分で責任を持つ、という記事の続きです。
この記事だけでも参考にしていただけますが、前編はこちら。↓
脳科学的な視点
続いて、こちらでは【脳科学的な視点から消費者の行動を企業が操作しているのではないか】ということについて記載します。
操作しているとは言い過ぎかもしれませんが、企業が売上を上げる上でのマーケティングを考えると、”買ってもらえる”ように消費者に働きかけるというのが大事になってきます。(似たような製品で他社と大きな違いを生み出すのは非常に難しいですから、どうしてもイメージ戦略になりますよね。)
他人をコントロールする上で1番簡単なのは、脳の仕組みを理解して脳を動かすことだと思います。
感情や物事の判断は、全て脳から始まります。
あなたの思考や好み、感情も全て、脳内の電気信号によって生み出されているものです。
つまり、脳の仕組みを理解して相手の脳に好きだと思わせることができれば、消費者は「コレ、好きかも!」と勘違いするということです。
これに関しても砂糖の例がわかりやすいので、1つ目に続いて砂糖を例にお話をさせていただきます。
砂糖について調べたことがある方は聞いたことがあるかもしれませんが、糖分は脳の報酬系というところに作用して、一種の高揚感や幸福感を得ることができるのです。(とある研究によると、砂糖の中毒性はコカインという麻薬の8倍だとか。)
ヘーベル教授が脳内の「側坐核」という麻薬で活性化する神経核を調べたところ、砂糖水を飲み続けたラットではドーパミンという「快楽ホルモン」の分泌量が130%に増加していることを明らかとした。この脳内の反応は報酬系と呼ばれ、これまでヘロイン、コカイン、ニコチンやモルフィネといった麻薬性の物質を摂取した時に脳で活性化する反応に酷似していた。
マーソ 砂糖は麻薬並みの依存性あり! ジュースの飲みすぎは危険!?
その作用自体は一概に悪いものではないと思います。誰しも甘いものに癒やされたい事もあると思いますし、いつも品行方正な生活では息が詰まりますよね。
が、この作用が過度に悪用されているかもしれない、という事が問題だと思っています。
ストレートに言うと、脳の作用として【もっと幸福感を得たい】と思うようになり、これが【もっと砂糖が欲しい】と思う気持ちに繋がり、終わりがなく無限に砂糖を摂りたくなってしまう、ということです。
これは言い換えると、自分では意識していないのに脳、そして思考を”砂糖を摂りたいという方向=甘いものが食べたいという方向”へコントロールされている、という事ではないでしょうか?
こういう表現をするとオカルトっぽいかもしれませんが、日常生活でも【子供がやる気を出すようにご褒美を用意する】(報酬系に作用)とか、【デート商法に引っかかり、相手にお金を使ってしまう】(恋愛感情を利用)など、いたる所で脳科学的に説明がついてしまう行動は多々あります。
特に、マーケティングは脳科学以外にも心理学の要素などもふんだんに盛り込んで【どうにか買わせよう】という事を考える分野です。
あなたが欲しいと思っているものは、本当にあなたの身体が欲しているものでしょうか?
製造における事業者側の視点
最後に、製造者側の都合によって、あなたの選択が歪められているかもしれないという事について触れます。
ここでぜひ知って頂きたいのは、食品添加物についてです。
添加物によって、本来は選ぶべきではない材料を使用した加工食品が「安い」という理由だけで選ばれてしまう、という事がこの日本で起きています。
例えば、ハムなどがわかりやすい例ですが、”キレイな赤・ピンク色の方が売れる”という理由で、わざわざ色をつけていたりするケースがあります。(メーカーは「その方が売れる、という事は、消費者が求めているという事」と言いそうですが、、、)
下記の図はお借りしたものですが、色味をつけるための発色剤を利用したハムと、利用していないハムの比較の写真です。
色がついていること(逆に言うとピンク色ではないこと)についてどう感じるか、というのは人それぞれかもしれませんが、この色をつけるための添加物として使われている発色剤には”発がん性がある”と言われています。
添加物擁護派の方からすると、「きちんと国の認可を得ている物質で、人体に影響がないことが試験で確認されている」という意見もあるかもしれません。
使用することでのメリットがあることも、理解しています。
しかし、その化学物質(添加物)が100%安全という保証はどこにもありません。(それどころか、安全とは言い切れない可能性の方が大きいので、問題だと未だに言われるのだと思います。)
僕が特に強調したいのは、もし仮に添加物を気にせずにこのような食品を食べ続けていたことがきっかけ(かどうかを判別する方法はないかもしれませんが)でがんになったとしても、「添加物は人体に影響がないよ!」と言っていた人たちは一切責任を取ってくれない、という事です。
治療費を肩代わりしてくれる訳でも、代わりにがんになってくれる訳でも、”こんな人ががんになりました”と世間にその食品の危険性を広めてくれる訳でもありません。
自分の行動の責任を取るのは自分しかいません。
それを知った上で、お財布事情と相談しつつも、自分自身で良い食べ物を選択できるか、という所がポイントだと考えています。
また、色などの見た目だけでなく、味もごまかされています。
当たり前ですが、”美味しいもの”を”安く”提供するには、何かのカラクリが必要ですよね?
この”美味しい”というのは、元々の素材が良くて美味しいのではなく、脳、そして味覚が”美味しい”と錯覚させるための添加物で味付けされて、美味しいと「思わされている」のです。
ここで使われる添加物も、やはり化学物質なので、国が保証しているとはいえ【絶対に何も起きない】と保証してくれている訳ではありません。(ここまで言うと、自然の食べ物でも安全が保証されている訳ではないかもしれませんが)
そもそも、【味をつけなければいけないほどの素材】を使うことが、果たして僕達にとってどんな良いことをもたらすでしょうか?
参考として、添加物を使用する目的として一般に言われるものを引用します。
① 食品の栄養価を保持させるもの
② 特定の食事を必要とする消費者のための食品の製造に必要な原料又は成分を供給するもの
③ 食品の品質を保持し若しくは安定性を向上するもの又は味覚、視覚等の感覚刺激特性を改善するもの
④ 食品の製造、加工、調理、処理、包装、運搬又は貯蔵過程で補助的役割を果たすもの
日本食品添加物協会 食品添加物とは
上記のうち、②に関しては、お豆腐のにがりなどに代表されるように、これらのすべてが悪い、という訳ではありません。
しかし、その他に関しては、本当に受け手側である消費者が求めるものなのでしょうか?
- ①食品の栄養価を保持させるもの
- →わざわざ保持しなければいけないような工程や素材を使っている??
- ③食品の品質を〜〜〜改善するもの
- →わざわざ改善しなければいけないような素材を使っている??
- ④食品の〜〜過程で補助的役割を果たすもの
- →挙げられている過程は、すべて業者側の都合で長期保存したい、などの意図がある。また、添加物を使う以外でも、真空パックなど、長期保存する方法はある。
これは、日本の食品が価格競争に陥ってしまったがゆえの、コストダウン戦略の結果だと思います。
ただ、これによって、今はコスト的な面で安いものを選べていても、将来医療費などで余計なコストがかかる上に通院などに時間が取られ、さらにお金が稼ぎづらくなってしまうかもしれません。
50代などの、年功序列的には1番稼げる時に、通院や治療などによって時間を取られ、思うような人生を送れないのは、悲しいことではないでしょうか?
さらに、日本人の多くは保険に加入しているかと思いますが、持病があると当然、保険料も健康な方に比べて割高になります。
病気になって自由が制限される上に、お金まで余計にかかるという、なんとも悲しい状況になってしまうのではないでしょうか。
まとめ
今回は【食品を提供する企業や飲食店は誰もあなたの事を気遣っておらず、むしろあなたからどうお金を取るか】という事しか考えていない、という事について記載しました。
もちろん、すべての企業、飲食店がそうだとは言いませんが、本当に限られた人しか”他の人の健康や幸せ”を願っていないのは事実だと思います。(特に大手ほど、上手いマーケティングで自社にお金を落としてもらう方法を考えていますよね。)
ここで僕が言いたかった事は、皆さんの今の生活が悪い、という訳ではなく、
自分の人生にもう少し自分で責任を持ちませんか?
というご提案です。
自分が食べるもの、自分が住む場所、自分がやりたい事、、、
他の人の意見やネットのニュース、テレビのCMに流されていませんか?
ぜひ、ご自身の想いを大切にしてみてください。
そしてその先に、少しでも”健康でいたい”という想いがあれば嬉しく想います。
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