どのようなケースで医療費が安くなるのか?
では、いよいよ本題の「どのようにオンライン診療を活用すると、医療費が安くなるのか」ということについて、お話ししたいと思います。
結論としては、必ず安くなる訳ではない、という答えになります。
一体、どういうことでしょうか?制度面からも確認しながら、見ていきましょう。
オンライン診療に関する制度を理解すると、医療費が安くなることがわかる
少し難しい話になりますが、そもそもオンライン診療は制度面で決まっていることとして、対面の診察よりも医療費が安くなっているのです。
それを示しているのがこちら。
細かく説明すると長くなりますが、要点をざっくりと取り上げると、
オンライン診療は対面診察の90%だったり、約87%しか医療費(=診療報酬)がかからない
ということを示しています。
逆に言うと、これが理由で医者はオンライン診療をやりたがらないのです。
今まで対面で通っていた患者さんが、オンライン診療に切り替わってしまうと、それだけで1割くらい収益を損することになるからです。
日本でオンライン診療が普及しない理由は、医者が積極的にやろうとしないから、なのです。
これは、オンライン診療に関する医師へのアンケートにもしっかりと表れています。(こちらは東京都医師会が発表している、公式なアンケートです。)
でも、これって患者さん想いの行動とは言えませんよね?
つまり、患者側としては、これを活用しない手はないです。
僕の個人的な思いとしては、薬に頼っても根本的な解決にはならない、と考えていますが、とはいえ綺麗事も言っている場合ではなく今出ている症状を抑えたい、ということもあるかと思います。
今後も継続的に薬をもらわなければいけないとするならば、1回あたりの金額は安い方がいいに決まってますよね??
ぜひ、オンライン診療にチャレンジしてみてください。
!注意!逆に対面の診察よりも高くなる医療機関もある
ここで1点だけ、大事なことをお伝えします。
オンライン診療は必ず安くなる訳ではないのです。
どういうことでしょうか?
オンライン 診療ではいわば「手数料」という形で 上記に記載した報酬体系以外の費用を別途請求できることになっています。
例えば、予約の画面にこのような形で記載がある場合があります。
実際にこれを請求する医療機関も多くあり、対面診察よりもオンライン 診療の方が 医療費が高かった!というケースも発生しています。(2500円追加で取られてしまっては、対面の2倍くらいかかってしまいます。)
これでは僕がここまで書いてきたことは全く意味がありません。
しかしながら、コロナが流行してオンライン診療が昔よりもよく使われるようになってから、この手数料を取らない医療機関も出てきています。
なぜなら現在の日本においては、皆保険制度によってどんな医療機関のどんな先生に診察を受けても支払う金額は同じ。
つまり医療機関側は価格競争ができない(患者としては、もし高かったら別の医者にかかれば同じように治療を受けられる)と言えるからです。
この市場の原理によって、この手数料を取らずに、あえて単価を安くしてその分患者さんを呼び込み数で売り上げを稼ぐ、という医療機関も出てきています。
そういった 医療機関を見つけることができれば、あなたの今後の医療費は安くなると断言できるでしょう。
現在のオンライン診療のルール上はこのような別途かかる金額を予約のページに明示しなければいけないとなっているので、予約の時にいくらぐらい追加でかかるかというのは分かりやすくなっています。
が、中にはそのような記載が漏れている医療機関もあるかもしれないので、予約の時に確認できるのであれば他にかかる金額はありますか?と確認するのが1番です。
まとめ
オンライン診療は、医師や患者がビデオチャットやメッセージを通じて遠隔地から医療を提供・受けることができるシステムです。
- オンライン診療の最大のメリットは、遠隔地からでも医療を受けることができることです。また、交通費や待ち時間がなくなるため、時間や費用の節約にもつながります。さらに、新型コロナウイルス感染拡大の中で、接触を避けることが求められる今日では、オンライン診療は安全かつ便利な医療提供方法として注目されています。
- オンライン診療には、患者と医師が同じ場所にいないため、身体的な検査や触診ができないというデメリットがあります。また、通信環境によっては、ビデオチャットやメッセージが途切れたり、遅延することがあります。
- オンライン診療は、ビデオチャットやメッセージアプリを利用して行われます。患者は、事前に予約をし、医師とのビデオチャットやメッセージで相談を行います。医師は、患者の症状や状態を確認し、診断や処方箋を出すことができます。
まだまだ普及途中のオンライン診療ですが、実は医療費が安くなる、ということを知っているのはかなり少数の人だけだと思います。
当然、医者側は自分たちの報酬を高くしたいので報酬が高くなるような交渉を厚生労働省に仕掛けています。
本来であれば患者さんの健康を1番に考えてくれているはずのお医者さんも、お金の前には勝てないんですね。
僕がこの記事を通じてあなたにお伝えしたいのは、医療を受けましょうということでは全然なく、結局医療も金回りがいい業界なので、そこに巻き込まれるくらいなら自分で健康を管理しませんか?ということです。
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