今回は、
その情報ってどんな人が言ってるの??
というテーマについてです。
これはもちろん”僕に対しても”という話ではあるのですが、ネットやテレビで意見を発している人は、多かれ少なかれ”その人の立場”というものがあります。
僕で言えば、サラリーマンをやっている訳で、多少そこに引っ張られたり、仕事柄知れる情報などもあります。(なので、特に医療業界については、医療従事者ではないですがよく知っています。特に、ある意味”業者側の事情”は。)
肝心なのは、情報を発信する人は自分にとって不都合な話はほとんどしない、という事だと思います。
それは考えてみたら当然ですよね?
企業にしろ、個人にしろ、できれば自分に良いことが起きるように、言い換えると自分が得をするように周りに動いてほしいはずです。
企業で言えば、それがいわゆる【マーケティング】です。
つまり、流れてきた情報を鵜呑みにするのではなく、その裏に誰かの思惑が隠されていないかきちんと考える必要がある、と僕はお伝えしたいです。
あなたも、ヤフーニュースやテレビの情報だけ見て、TwitterなどのSNSで「〇〇はだめだ!」とか「〇〇って〜〜〜らしいよ!」とか、言ってませんでしょうか??
例)砂糖に対する意見を見てみよう
※今回取り上げたサイトは、ネットでの検索上位で、今回の話に上手く噛み合うものをお持ちさせて頂きました。特定の企業、個人、団体を批判する意図ではなく、あくまで一例としてご容赦ください。
同じトピックについて話していても、立場によって全く違う事を言っているケースも多くあります。
例えば、砂糖を取り上げてみましょう。↓
お菓子メーカーさんとしては、”砂糖は悪い”なんて認識が広まったら困りますよね。消費者にいっぱい砂糖を取ってほしいのですから。(細かい話をすると、そもそも”砂糖”でもなく、人工甘味料などをふんだんに使っているケースも多々ありますが、これはまた別の機会に。)
なので、ちょっと論点をずらしてますね。砂糖が悪い、のではなく、問題なのは”血糖値に対する作用”だと言っていて、「チョコレートは血糖値に対してそこまで悪くないですよ!」そして「チョコには良い効果もありますよ!」と言ってマーケティングしている訳です。
一方で、砂糖は良くない、という意見としては、このようなものがあります。
やはり、ネットで「砂糖 止めた方が良い」のようなワードで検索すると、医療機関のHPなどが出てくるケースが多いですね。
上記のクリニックさんでは、「砂糖には依存性があり、うつ病などの精神病に繋がるかもしれない」と記載し、クリニックの無料カウンセリングに流す、という形になっています。
同じ【砂糖】という物質に対して、なぜこのように見方(意見)が真逆になるのでしょうか?
意見の主張は、”お金を稼ぐため”に行うもの
それは当たり前ですが、自分が稼ぐため、ですよね。
いかに消費者に「そうかもしれない!」と思わせ、自社の商品やサービスを購入(利用)してもらうか、というストーリーのために、”複数ある事実”のうちの1つを取り上げているだけに過ぎません。
ただ、その情報自体も間違っていたり、盛られていたり、そもそも事実でない(=ウソ)という事も多々あると思います。後は、少し時代が進んで情報が更新された、というケースもありますね。(例えば、鎌倉幕府が開かれたのは、今は1185年なのでしたっけ?僕は1192年で習いましたが。)
製薬メーカーの疾患啓発は、自社の薬を売るため
他の例も見てみましょう。製薬メーカーの例です。
処方せんが必要な医療用医薬品で考えましょう。製薬メーカーも基本的には、自社の薬をいっぱい売りたいと考えています。が、他の一般的な商品とは異なり、患者さんに直接営業活動を行ってはいけない事になっています。(参考リンク:製薬協 コード・オブ・プラクティス)
余談ですが、テレビのCMでたまに「〇〇製薬」というCMがやっているかもしれませんが、よく見て頂くと、薬の名前などは一切出てこず、「私達は医療に貢献したい」みたいなメッセージだけで内容が構成されてます。
※一方で、CMとかで良く名前を見る薬は「一般用医薬品(OTC医薬品)」と呼ばれ、上記のルールは適応されず、他の製品とほぼ変わらない枠組みで日々販促活動が行われています。普通はこちらの方が有名になりますよね。そりゃ、テレビで薬の名前を聞いたことがある訳ですから。
ですので、直接的な自社の薬のプロモーションではなく、一般論で”今のあなたの状態は治療した方がいいかもよ?”と伝え、患者さんが自発的に治療へ進むように促すのです。
つまり、製薬メーカーから発信される情報は、基本的には【薬で治療した方がいいかもしれませんよ?】という結論を導くために使用されます。
もちろん、あからさまに”薬飲んで!”というニュアンスにすると問題になりますので、内容としては「生活習慣を見直して、それでも駄目ならお医者さんから薬をもらいましょうね」という形になります。
しかし、もしお時間があれば製薬メーカーの健康情報のサイトなどを見て頂きたいのですが、基本的には【自社の薬に関係がある分野や疾患】の事しか載っていません。
例えば、「がんについて調べたい」と思ってCMで名前を聞く企業のHPを見に行っても、その会社ががんの薬を販売していなかったら、その会社のHPではほぼ情報を得ることが出来ません。
これも、自社の売上に関わらない所に労力や時間を使っても意味がありませんので、当たり前ですよね?
これを取り上げて何が言いたいかと言うと、目に入ってくる情報は、ほぼ「誰かの狙い」が隠されているのでは?ということです。
その狙いを読み取らずに「砂糖は身体に悪いらしいよ!」とか「疲れた時には砂糖摂った方がいいんでしょ?」みたいな議論をするのは、あまり意味がありません。
ほとんどの場合、どれも一部は事実です。
まとめ
情報の中身よりも大事なのは、【今の自分にとって必要な情報かどうか】だと思います。
健康関連の情報って色んな事を言ってる人が多くて、「結局どれが正しいの?」とか「私は何をすればいいの?」という考えに陥りがちです。
ですが、それを決めるのはあなたです。
医療、保険、怪しいサプリ、整体などなど、、、自分の身体の事も、誰かに任せてしまえば楽ですが、その代わりにあなたの貴重なお金を失うことになるのではないでしょうか。
その健康情報に対して考える必要があるのは、”それが健康にいいかどうか”ではなく”その情報が正しいかどうか”だけです。
例えば、「毎日10分逆立ちすると、頭に血がのぼって血流がよくなり、脳が活性化して頭がよくなる!」みたいな事が言われていたとして、本当に効果があるのか分からないまま試すのは時間の無駄ですよね。
もし本当に効果があるのだとしたら、
- 具体的な行動の方法(壁によりかかり、普通に逆立ちします、みたいな)
- どのような方法で効果が検証されたのか(100人に1日1回を2週間試してもらいました、みたいな)
- なぜそのような効果が発揮されるのか(頭に血が溜まり、脳への血流が増えるので、脳が活性化する、みたいな)
- 注意点や向かない人(高齢者の方は怪我をするリスクの方が高いので、やらない方がいいです、みたいな)
のような事は少なくとも、書いてあるのではないでしょうか。
僕は、【日本国民みんなが健康になってもらう】、そして【医療費が今より少なくなり、結果として僕自身の手取りが増える】という目的のもと、これからも健康に関するトピックについて情報を発信していきますが、特に「その情報は正しいのか?」という視点で意見を述べていきたいと思います。
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