えぐみがなく、野菜嫌いでも食べられるくらい”美味しい”
僕が1番自然栽培の野菜にハマったのは、この”美味しい”という点です。
僕はこれまで、記事やTwitter(こちら)の中で自然栽培の野菜を推したり、電子書籍(こちら)も書くくらいのことをしていますが、実は昔から野菜はそんなに好きではありませんでした。(笑)
小学校の給食の時間では、ミニトマトが食べたくなくて、昼休みまで残されて泣きながら食べる、なんて記憶もあります。
例えばトマトで言うと、皮のところの「青臭さ」が嫌だったんですよね。そこらへんに生えている雑草の葉っぱをかじってるみたいで。
ですが、自然栽培のトマトは違いました。
皮の青臭さがなく、トマトの果肉の味が楽しめ、しかもそれが程よい甘みで、わざわざカプレーゼなどにしなくても生でムシャムシャ食べれるようなものでした。
僕は野菜の”美味しい”という基準に関しては、この「えぐみがない」というのを大事にしています。
自然栽培の野菜は腐らず、枯れる
これはかなり庶民的かもしれませんが、地味に野菜の保存という観点で大きいのではないでしょうか。
あなたは、使い残した野菜がどうなるか、想像できるでしょうか?
普通に考えれば、腐りますよね?
自然栽培の野菜は「腐らずに、枯れます」。かなり驚きではないでしょうか。
しかし、よく考えてみれば、自然の中では腐る方が珍しいと言えます。
あなたは、秋や冬が近くなってきて、街路樹の葉っぱで「腐っている葉っぱ」を見たことがありますでしょうか?
きっと、ほぼカサカサになって枯れていますよね。
つまり、枯れる方が自然で、腐るということは、何らかの”自然にとって不都合なこと”が起きているために発生する現象なのです。
また、少し角度は違いますが、現代人は様々な理由で胃腸の環境が悪く、実は腸での栄養分などの吸収が悪い、ということも言われています。
食べたものがきちんと腸で消化されないと、何が起きるか。
食べたものがずっとお腹に溜まり続けるので、お腹の中で食べたものが「腐る」ということが起きる場合があるそうです。
こういったことも考えると、「腐る」食べものと、「枯れる」食べもの、どちらを食べた方がいいのか、ということが分かるのではないでしょうか?
自然栽培は常に旬の野菜である
あなたは、ほうれん草の旬がいつか知っていますでしょうか?
じゃがいもは?
にんじんは?
白菜は流石に、お鍋などによく使われますし、有名でしょうか。
本来、野菜は旬のものを食べた方が栄養もあり、美味しいと言われています。
しかし、現在では肥料やその他の技術を使うことにより、一年中野菜を作ることができます。
これは、片方から見れば、とても良いことですし、革新的ですね。同じ原材料を安定して使用しなければいけない飲食店なども当然ありますので。
しかし、もう一方で僕のような自然派の人間は、自然のルールにあまりにも逆らった食べ物は、あまり良くないのではないか、と考えています。
人間もあくまで動物であり、自然に逆らい過ぎると、人体にとっても不都合なことが生じるのではないでしょうか?
もちろん、一年中採れる野菜を批判したい訳では全くありません。
それらの野菜には、“一般的な飲食店”を支えるという、その野菜の役割があります。
全てが「どちらか(普通の野菜か、自然栽培か)にならなければいけない」ということはなく、棲み分けはすべきです。
僕が言いたいのは、自然に逆らったものばかりではなく、自然に沿ったものも食べ、身体の中のバランスを上手く取れるようにしてあげると、健康に近づくのではないかということです。
ようは、人工的なものに傾きすぎたバランスを少し自然に戻しませんか、という話です。
海や山で遊びたくなったり、山奥の旅館でのんびりしたくなるのと同じ原理だと思います。
単純な栄養素だけではない、まだ研究されていない”何か”がある
自然栽培ではこれまでお話ししている通り、野菜が土から栄養を取り込み、自分で生長していきます。
野菜が生長するには「チッソ、リン酸、カリウム」が必要と言われており、一般の野菜の栽培では化学肥料などでこれらを補うように施肥(肥料をあげること)されます。
また、虫除けとして農薬を撒きます。
そうすると、土の中の微生物などを死滅させてしまうため、土はどんどん痩せていき、”成分の多様性がない土”、と言われるのです。こうして、一般の栽培では砂漠化が進む、なんてことも言われていたりします。
一方で、自然栽培では、野菜は土から自分の生長に必要な栄養を取り込んでいます。
その土で栄養になるものを作っているのが、土の中に住む微生物たちです。
しかし、その微生物たちも都合よく「チッソ、リン酸、カリウム」だけを作り出す、なんてことはせず、その他の様々な物質、それこそ人間がまだ研究しきれていないものも作り出しています。
もちろん、それが全て人間のプラスになるかもわかりませんが、身体に悪いものであれば人間は「苦味、酸味」を感じるようにできています。(例えば、腐ったものは”すっぱく”感じますよね。)
そういった人間本来の能力を考えると、”美味しい”と感じるということは、身体が欲しがっている、ということではないでしょうか。
また、サプリなどでは特に「ナントカカントカ」と成分をうたうものが良く出てきますが、それも元から野菜や貝などが持っていたもので、人間の研究が追いついて良い成分だとわかり、企業が商品化しているだけなのです。
このような点から、”化学的なものが入っていない、微生物と共生する土”から作られた自然栽培の野菜は、人間にとって超強力なパートナーになるのではないか、と考えるのです。
まとめ
自然栽培について、ご理解いただけましたでしょうか?
スピリチュアルに言うなら、「大地の力を存分に吸収して育った、健康な野菜」という感じでしょうか。
「自分の力で育った野菜」という点も、僕が目指す【セルフマネジメント】の考えにピッタリです。
とはいえ、この自然栽培の野菜の唯一にして最大の問題点があります。
それは、
数が少ないこと
です。。。
きっと、あなたはスーパーなどで「自然栽培です!」と書かれた野菜を見たことはないでしょう。
現在は本当に限られた”個人商店”のような場所でしかほぼ取り扱いがない、というのが正直なところです。
一方で、栽培している農家さんにも困りごとがあると聞いており、それは取り扱い先、もしくは買ってくれるお客さんを見つけるのが難しい、ということです。
作る人と売る人がなかなかマッチしない、というのが、この自然栽培の難しい部分かもしれません。(普通の野菜であれば、出荷さえすれば、JAなどを通じて勝手に売れるような仕組みが整っていますからね。)
この部分は、僕もこのサイトで情報を発信しながら、解決策を探っていきたいと思っています。
僕が目指す世界は、あなたの家の近くのスーパーにも、自然栽培の野菜が置かれるようになる世界です。
ぜひ、応援していただけると嬉しいです!
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