今回は、自己肯定感が低い、という悩みを解決できるかもしれない1つの方法についてご紹介します。
それは、あなたの身体に必要な栄養が足りていないかもしれない、ということです。
例えば「怒りっぽい人はカルシウムが足りない」なんて話、聞いてことありませんでしょうか?
これと同じ話が「怒りっぽい」だけではなく、「傷つきやすい」とか「落ち込みやすい」にも言えるのです。
つまり、あなたの感情や、もっと言うと「性格」すら、栄養が足りないとか炎症が起きてる、などの体内の環境のせいかもしれないのです。
詳しく解説しつつ、これの対処法を説明していきます。
あなたの身体はホルモンによって影響されている
まず初めに、なぜ栄養の状態を調べることが「自己肯定感が低い」という悩みの解決につながるのでしょうか。
それは、人間の身体の仕組みによるものです。こちらの記事でも、似たようなことを書いています。
人間の感情は極論、脳内の電気信号でしかありません。(ちょっとサイコパスっぽいでしょうか?)
外部的な刺激によって、例えば嫌なことがあってストレスを感じたり、好きな人と触れ合うことで愛情や充実感を感じる、ということはありますが、その感情はそもそもきっかけがあってホルモンが放出され、それを脳が感知して結果として「辛い」とか「幸せ」という感情が生まれるのです。
そして、そのホルモンは、(正確に言うと様々な種類がありますが)主にタンパク質やコレステロールを材料として生成されます。
もしその材料が足りなかったら?粗悪な材料しかなかったら??
つまり、気合いや根性が足りないからあなたが辛い思いをしやすい、という訳ではなく、あなたの脳や身体が「そういう反応をしてしまう」環境だから、しんどい気持ちになりやすいのです。
もしくは、ストレスに対してホルモン合成をしすぎて材料が枯渇して、他の感情を呼び起こすホルモンの合成ができないので「辛い」としか感じられないか。
そして、たいてい、身体がこのような「栄養バランスが悪い状態」だと、頭が上手く働かなかったり、とても疲れやすかったり、風邪をひきやすかったりで、仕事のパフォーマンスも悪くなり、結果として上司や同僚からの評価も高くはないのではないでしょうか。
こうなると、余計に「自分はダメだ」と思うことが増え、自己肯定感が上がることは決してありません。
なので、自己肯定感を上げて幸せな(楽な、と言ってもいいかもしれませんね)生活を送るには、自己啓発本を読んで仕事のテクニックを身につける前に、まずは身体の環境を整える方が先なのです。
そもそも、昔の僕がそうでしたが、将来がどうなるかわからない、という気持ちのままでは、仕事のパフォーマンスを上げるための本なんか読もうとも思えませんでした。
身体の環境を整えるために、まずは【今どんな状態なのか?】を知り、それに対してどのように対処するか、ということを考えれば、あなたの人生は確実に変わります。
- たんぱく質が足りない=
- 筋肉量が減って代謝が落ちる
- アミノ酸を合成できなくなり疲れやすくなる
- ヘモグロビンを作れず、貧血になりやすい
- 脂質が足りない=
- 神経伝達物質が足りなくなり、感情のコントロールができなくなる
- エネルギーが不足して疲れやすくなる
- 脂溶性ビタミン(ビタミンA・D・E・K)が吸収されにくくなる
- ミネラルが足りない=
- カルシウムが不足すると、骨や歯がもろくなるほか、血圧が高くなる・血管が硬くもろくなる・免疫に異常をきたす
- 鉄が不足すると、頭痛・めまい・動悸・息切れ・集中力低下・食欲不振などが起こる
- 亜鉛が不足すると、免疫機能や神経感覚の障害・皮膚炎・貧血・食欲不振・生殖機能低下などが起こる
現在の健康状態を知ることは、予防医療ではなく現在の不調への対処法
あなたの身体の状態について知る、ということは、簡単に言うと「健康診断をする」ということです。
健康診断と言うと、「病気を早期発見するためのもの」だったり、「予防医療」のような感覚で捉えがちかもしれませんが、僕は【今出ている不調への対処法の戦略を決めるためのもの】だと考えています。
医者に行くほどでもない(そもそも行こう、と思わないくらい軽度な)身体の不調に対して、でも本当はそれすらも無くなった方が嬉しくないですか?と聞きたいのです。
- 緊張するとお腹を下しやすい
- 天気が悪いと頭が痛くなる
- 鼻詰まりが薬を飲んでるのにずっと治らない
- 風邪を引きやすい
具体的な病名がつく前は、医療も介入しようがありません。病名がつかないと薬が出せないですからね。
現在の医療とは、ほとんどの場合「出ている症状を抑えるため」に使用されます。
風邪薬も風邪を治しているのではなく、熱を抑えたり、咳を抑えたり、鼻水を抑えている間に身体がウイルスに勝ってくれるのを待っているだけです。
そして、「風邪を引きやすい」を治してくれる薬はありません。
このような「病名がつく前の不調」はその原因に対処すれば治る、正確に言うと”出にくくなる”ことがほとんどです。(いくら健康に気を使っても、絶対に風邪を引かない、なんてことはありません。)
人間の身体は、ある意味で機械と同じだと感じています。
なぜなら、「何か不具合が起きているとエラーを出す」というところが共通しているからです。
あなたが機械が得意かわかりませんが、家電であれ、プログラムであれ、こういうブログなどを含めたウェブサイトであれ、エラーってたまに出ますよね。
そして、それはちゃんと対処すればエラーが消えて、元通り動くはずです。
人間の身体に出る不調は機械で言うところのエラーと同じで、不具合があることを教えてくれているのです。(例えば、腐ったものを食べてお腹を壊すのは、腐ったものを早く身体の外に出そうとする人間の身体の仕組みです。)
そして、その不具合はきちんと原因を解消すれば、なくなりますし、同じ原因が何度も起きなければ再発する、ということもありません。(腐ったものが身体から全部なくなれば、お腹を壊していたのも元に戻るはずです。)
ただ、人間の身体は機械より複雑なので、1つの原因を解消しても、別の原因があった、という可能性も大いにあると思いますが。
単純に考えると、部屋が暑いならクーラーをつければいい、お風呂のお湯がぬるいなら追い焚きすればいい、お腹が空いたなら食べればいい、と同じように「疲れやすいならたんぱく質をしっかり摂ればいい」と言えるような問題だったりするのです。
例えで挙げたものは「どうやって解決すればいいか分かりきってる」というだけの話で、身体の不調をどうやって解決すればいいか、を考えるためにも、「何が原因か」を知ることがとても重要なのです。
現在の身体の状態を知ろう
先程も書きましたが、現在の身体の状態を調べるには「検査」が必要です。
なので、場所はどこでもいいですし、どんな機会(会社の健康診断とか)でも良いので、健康診断を受けることが大事です。
ただ、会社の規定の健康診断だと、必要な情報が得られない可能性もありますし、1年に1回しか実施されないので、半年前の状況と今の状況は変わっている可能性があります。
あなたがもし、具体的な不調があるとしたら「今の状況」を確認した方が良いでしょう。
どこで検査をすればいいかわからない、という方向けに、以下のサービスをオススメします。
銀座血液検査ラボ/ketsuken
こちらは、銀座血液検査ラボという会社の「自己採血型血液検査」のサービスです。
今回の話的には、「生活習慣病検査(生化学13項目) 」がオススメです。
検査項目としては、
総蛋白、アルブミン、GOT(AST)、GPT(ALT)、γ-GTP、総コレステロール、中性脂肪、HDLコレステロール、LDLコレステロール、尿素窒素、クレアチニン、尿酸、HbA1c
とのことで、このあたりの項目が分かれば、「疲れやすい」や「風邪を引きやすい」などの要因はわかると思います。
検査は「来店」か「検査キットを送ってもらって採血して返送する」の2パターンあるので、住んでいる場所によって制限はありません。(沖縄などの離島はダメみたいです。)
ちなみに僕は、今のようにオーガニック男子に仕上がる前、妻の知人に「疲れやすいんです」と相談したところ「尿素窒素が低いんじゃない?」と言い当てられ(確かに基準内でしたが決して高くはない)、プロテインを飲むようになって(たんぱく質が摂れてないから摂った方がいい、とアドバイスを受け)、日常生活を普通に送っていて身体がダルい、ということはなくなりました。
その頃は、妻の買い物に付き合っていると、なぜか立ってるだけで身体がめちゃくちゃ重くなってその場に座り込みたくなるくらいだったんですよね(歩いてる時は平気だが、立ちっぱなしが苦手)。
ユーグレナ・マイヘルス
こちらは、あの「ミドリムシ」でおなじみのユーグレナのサービスです。
値段は少し高いですが、約300項目の情報がわかるそうです。(流石にそんなに使わないですけどね、、、)
病気のなりやすさである「健康リスク」と、そもそもの「体質」に関する情報が調べられるそうです。
こちらはketsukenよりも項目が多く、
カルシウム値(血中濃度)/ビタミンB12値(血中濃度)/ビタミンD値(血中濃度)/ビタミンE値(血中濃度)/マグネシウム値(血中濃度)/レチノール値(血中濃度)/血中非アルブミンレベル(タンパク質)/葉酸値(血中濃度)
なども分かったりと、かなり詳細に状態が把握できるので、より不調への対策が立てやすいかもしれません。
検査をした上で、出ている不調の原因を調べ、その栄養をどのように摂ればいいか、ということを考えると良さそうです。
原因を特定したら、その「対策」
検査をして分かるのは、あくまで「現在の身体の状態」だけです。
そこから先は、ある程度自分で調べたりなど、不調に立ち向かう覚悟が必要になります。(もちろん、検査を受けたところの栄養士さんやお医者さんに相談するのもいいですが、身体の不調と栄養の関係性について詳しい人はあまり多くない印象です。西洋医学って、やはり「病気を診るもの」なので、病気ではないところに関する知識はあまり当てにならないかな、と。)
ただ、僕自身はざっくりとですが「傾向と対策」的なものは蓄積できつつあるかな、と思っています。
- 疲れやすい→たんぱく質不足かもしれないので、豆腐を食べる、肉を増やす、プロテインを飲む
- 身体が疲れている、と感じたらプロテインを飲んでいる
- ちょっと喉が痛い→風邪を引くかもしれないので、ビタミンCを摂るためにレモン汁を飲んだり梅干しを食べる
- 口内炎ができる→ミネラル不足かもしれないので、お味噌汁にわかめやあおさのりを入れる
こんな感じで健康というレールを外れそうになったら適宜修正できる、というのは、自分の人生を生きてる感ありませんか?(決して、青汁を飲んで健康を維持する、みたいな話でもないので、これをやることが辛いという訳でもないと思います。)
しかも、周りの人からきっと「博識な人」という形で一目置かれると思いますよ。
まとめ
今回は身体の不調の原因を探る方法についてご紹介しました。
自然派生活に慣れてくると、検査をしなくてもなんとなく「出ている不調」で原因を想定し、それに対応する食べ物を摂る、ということを感覚でできるのですが、最初はちゃんと原因を特定しに行かないといけないです。
普段、「なんとなく」「会社に受けろと言われるから」受けているだけの健康診断かもしれませんが、よく見てみると、今のあなたの体調不良を良くするヒントが隠されているかもしれません。
改めてお伝えしますが、人間の身体は常に【最悪の事態が起きないように】先回りして問題に対処してくれています。
つまり、問題が表面的になった時は、基本的にヤバい時なのです。(これをみんなに分かって欲しい。飲み会ばっかだけど健康、はあなたの身体が陰で頑張ってるだけです。)
会社で言うと、現場の社員が現場で対応していたクレームが、社員が休職することによって本社に押し寄せてきて問題が大きくなりマスコミに取り上げられるくらいの事態になった、みたいなイメージです。
何度でも言いますが、人間の身体は一定以上壊れたら元には戻りません。(虫歯の歯は削ったら生えてこないですよね。)
問題が大きくなる前、もっと言うと問題が起こる前に「問題に気付くこと」が大事で、そのための健康診断、ということです。
目指すは、みんなが健康になって医療費が減り、僕の、そしてみんなの手取りが増えること!!
参考資料
アリナミン製薬株式会社 「疲れやすい」の原因は? 4つの行動と栄養素の不足
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